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ぎっくりでびっくり [その他]

ぎっくり腰で死にかけた。

一昨日、2週間ぶりのプールで年甲斐もなくハッスルした後の冷水シャワーでギックリ勃発。
手探りの姿勢変化で痛みを避けるスローモーション地獄の一夜を経て、原付で急行した診療所で温熱治療を施してもらい、薬をもらって帰ってきた。治療の甲斐あって可動領域は広がっていたため、慢心していたのかもしれない。
そして一夜開けた今日は溜まった家事をこなしつつ、映画でも観に行こうかと考えていた。その前にトイレ…。
嫌な兆候はあった。それまで慎重に避けていたくしゃみをしてしまい、膝から崩れかけていたのだ。しかし痛みはすぐに引いたので注意は続かなかった。
用を足し、尻を拭きながら鼻を啜った瞬間、腰から全身にかけて重い衝撃が伝播した。身体中を深く揺るがす激痛。
シュッと狭まった視界の中央が白くスパークし、脈が乱れ、思考が鈍化する。高鳴ったはずの鼓動さえ聴こえないほど音が遠くなり、吐き気が込み上げる。
それでも慎重に尻を吹きながら「これはまずいのでは」と感じ続けた。これが世に言うショックというものか。
何とか立ち上がるが、ショック状態は続いている。無音と白色の向こうへ意識がするすると持っていかれそうで「ああいけない、スパークの向こうへ行ったら死んでしまう」と直感する。
極めて生理的な反応として「死にたくない」と思った後、「これぐらいで死ねたら幸運な方かも」と一瞬考えてしまった。いま思えば自分の弱さよ。
でもとりあえず今はまだ死ねない。下着さえ持ち上げられず、局部を露出したまま、うんこの傍らで発見されるのは御免被りたい。もしも叶うなら、まだ機会を選べるのなら、避けられるなら、避けたい。
新たな痛みに怯えつつ、口に出して「大丈夫」と自分に言い聞かせつつ、ささやかな我が儘から便器のレバーに、この場合は「生」に手を伸ばす。
夢うつつの意識の端で流れ行くうんこの映像を視認しつつ、自分の生が不安定な橋を渡った事を覚った。

単に失神しかけただけじゃん何を大袈裟な、という向きもあるかもしれないが、意識が戻るかは判らない。
諸々差し引いても、切実に死を意識したというお話でしたよ。はい。

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通りすがりの

ファンです。映画の記事を拝見しました。

ショック状態、大丈夫でしたか(結構経ってると思うのですが・・・

新記事を楽しみにしています。

by 通りすがりの (2017-09-17 01:30) 

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