熱海肩透かし紀行(中) [路上観察]
国道135号線を東京から見て手前、湯河原方面に向かいます。
途中で、急傾斜を下に向かう階段があったのですが、こんなものを発見。
やっちゃいましたね。
取り外すのが面倒臭かったのでしょうか?
しばらく進んでから思い出したのですが、熱海の中心街は逆方向でした。
しかし、蒸し暑いし雨も降ってきたので、引き返すのが面倒臭くなってきました。
気分転換気分転換♪
寝違えた首を捻るように前向きな気分を奮い立たせれば、進むほどに寂しげになっていく街並にも風情の香りが。
国道から海へ落ちていく斜面を見渡せば、廃虚がいっぱいです。
その中でも、なかなかの風格を持っていたのはこちら。
ていうか、風格ありすぎてもはや遺跡のようなたたずまいです。
階段を下りて近づいてみました。
もとは宿泊施設だったようです。
湯を運んでいたのでしょうか、斜面の下には途切れたパイプがぶら下がっていました。
道の先は草に覆われて下りることは出来そうになかったので、もう一度国道へあがって出直しです。
吸血植物ケロニア(ウルトラマンに登場した怪獣)みたいな木を見つけました。
近くにはこんなものも。
建物が密集する熱海の街では、火事を恐れているようで、消火器や消火栓が結構な頻度で見受けられます。
しかし、一箇所にこんなに集めんでも…。
この近くには下に向かう道が伸びていました。
傾斜にあわせてブロック塀も階段状に。
こちらは本格的に風情のある坂道になっています。
坂を下るとこんな街並が。
大きな区画、高い塀、手入れされた植木、石畳…。どうやら別荘地のようです。
角を右に折れるとこんな浮世離れした光景が。
ここはチロルか長崎か。
手前の赤いロードスターもいい味出してます。ちなみに横浜ナンバー。どこまでもスカした道具立てです。
なんだかアルプスのお城のような建物に接近してみます。
う~ん、チロリアン。
ええ、なになに、この建物の名前は…。
塵外
じんがい ぢんぐわい 【塵外】
俗世間のわずらわしさのない所。塵界の外。
そうはっきり言われてしまうと、こんな場所には全く縁のない自分が埃だらけに思えてきます。俗世の塵がびっしりと。
ちくしょう。どこまでもスカしやがって!(笑)
それにしても、この一角の坂道はどう考えても徒歩向きではありません。
下に降りきると、海岸沿いには自動車専用道路。従って、この一帯は斜面の中ほどを走る国道から出入りするしかありません。
つまり、急傾斜を徒歩で上り下りする必要がなくて、車庫スペースも確保できる階層の方々や一流企業しか、国道と海岸の間には家屋を持てないようです。
ですから、街の衰退と歩調を合わせるように、階段で国道との間を往復しなければならないほど小規模で、街外れにある宿泊施設は流行らなくなるのかもしれません。先ほどの「遺跡」のように。
この辺は廃虚や空き地がいっぱいです。小さな家から空き家になっていくようでした。
電気メーターが回っている家々が密集していた一帯からは、新しい居住の構図が見て取れました。
最近は国道から上の斜面にへばり付くように駐車場完備の巨大なマンションを建てるのが流行っているようです。
かつては中心街からちょっと離れたこのあたりは別荘地だったのでしょうが、それらの瀟洒な街並を睥睨するようにマンションが屏風状に立ち並んでいます。
おまけ。
源泉にさらされるとこんなに腐食しちゃうんですねえ。
次回は、繁華街方面に戻って海岸に出てみます。
途中で、急傾斜を下に向かう階段があったのですが、こんなものを発見。
やっちゃいましたね。
取り外すのが面倒臭かったのでしょうか?
しばらく進んでから思い出したのですが、熱海の中心街は逆方向でした。
しかし、蒸し暑いし雨も降ってきたので、引き返すのが面倒臭くなってきました。
気分転換気分転換♪
寝違えた首を捻るように前向きな気分を奮い立たせれば、進むほどに寂しげになっていく街並にも風情の香りが。
国道から海へ落ちていく斜面を見渡せば、廃虚がいっぱいです。
その中でも、なかなかの風格を持っていたのはこちら。
ていうか、風格ありすぎてもはや遺跡のようなたたずまいです。
階段を下りて近づいてみました。
もとは宿泊施設だったようです。
湯を運んでいたのでしょうか、斜面の下には途切れたパイプがぶら下がっていました。
道の先は草に覆われて下りることは出来そうになかったので、もう一度国道へあがって出直しです。
吸血植物ケロニア(ウルトラマンに登場した怪獣)みたいな木を見つけました。
近くにはこんなものも。
建物が密集する熱海の街では、火事を恐れているようで、消火器や消火栓が結構な頻度で見受けられます。
しかし、一箇所にこんなに集めんでも…。
この近くには下に向かう道が伸びていました。
傾斜にあわせてブロック塀も階段状に。
こちらは本格的に風情のある坂道になっています。
坂を下るとこんな街並が。
大きな区画、高い塀、手入れされた植木、石畳…。どうやら別荘地のようです。
角を右に折れるとこんな浮世離れした光景が。
ここはチロルか長崎か。
手前の赤いロードスターもいい味出してます。ちなみに横浜ナンバー。どこまでもスカした道具立てです。
なんだかアルプスのお城のような建物に接近してみます。
う~ん、チロリアン。
ええ、なになに、この建物の名前は…。
塵外
じんがい ぢんぐわい 【塵外】
俗世間のわずらわしさのない所。塵界の外。
そうはっきり言われてしまうと、こんな場所には全く縁のない自分が埃だらけに思えてきます。俗世の塵がびっしりと。
ちくしょう。どこまでもスカしやがって!(笑)
それにしても、この一角の坂道はどう考えても徒歩向きではありません。
下に降りきると、海岸沿いには自動車専用道路。従って、この一帯は斜面の中ほどを走る国道から出入りするしかありません。
つまり、急傾斜を徒歩で上り下りする必要がなくて、車庫スペースも確保できる階層の方々や一流企業しか、国道と海岸の間には家屋を持てないようです。
ですから、街の衰退と歩調を合わせるように、階段で国道との間を往復しなければならないほど小規模で、街外れにある宿泊施設は流行らなくなるのかもしれません。先ほどの「遺跡」のように。
この辺は廃虚や空き地がいっぱいです。小さな家から空き家になっていくようでした。
電気メーターが回っている家々が密集していた一帯からは、新しい居住の構図が見て取れました。
最近は国道から上の斜面にへばり付くように駐車場完備の巨大なマンションを建てるのが流行っているようです。
かつては中心街からちょっと離れたこのあたりは別荘地だったのでしょうが、それらの瀟洒な街並を睥睨するようにマンションが屏風状に立ち並んでいます。
おまけ。
源泉にさらされるとこんなに腐食しちゃうんですねえ。
次回は、繁華街方面に戻って海岸に出てみます。
大量の消火器は、恐怖感すら覚えます。
そして塵外な別荘。
ひとつの街を隈なく探索する楽しさを思い出しました。
石畳の坂道は、雨の日は危険だと思います(笑)
by つぼっち (2008-07-01 12:16)
「スカしてる」という表現に何度も笑ってしまいました(笑)
赤いロードスター、いろんな意味で効果抜群ですね。
自分はあんな地域を歩く勇気すらありません・・・
最後の写真はパッと見で血のりかと思って焦りました(笑)
by しのっち (2008-07-01 18:20)
つぼっちさん
大量の消火器と言えば、以前こんなのをアップしたことがあります。
http://kurohiko.blog.so-net.ne.jp/2006-02-11-1
↑かなりの量ですから心して御覧下さい…。
あの石畳、結構年季が入ってまして組みが甘くてしかも深く、雨の日はむしろ自動車の方がキケンなんじゃないかと思いました。
by クロヒコ (2008-07-02 08:35)
>しのっちさん
いいでしょ?「スカしてる」(笑)
「てめえ!スカしやがって!」
など、雑魚キャラの専有台詞ですよね。
ここに突っ込んでもらえると大変嬉しいです。
これからも下から目線で観察に励もうと思います。
by クロヒコ (2008-07-02 08:43)
よく歩いたねー。視点も素敵。
by ばくはつごろう (2008-07-02 11:53)
今回は2時間あまりの短い散策だったのですが、妙に疲れたのはアップダウンを何度も繰り返したからだと思います。
あと、駅から離れてしまったおかげで休憩する時間も場所もなかったし(笑)
熱海の街は一時期の衰退を脱して復調しつつある印象です。その過程で、いろいろ構造的に変化している様子も伺えました。
観察するならいまが旬なのかもしれません。
by クロヒコ (2008-07-03 00:01)