SSブログ

監督の隣で [レビューなど]

渋谷シネマヴェーラにて、『俗物図鑑』が始まる前のインターバルでぶどうパンを食べていたら、「すいません」と言って隣の席に老紳士が腰掛けました。
反対側の人と、
「杉作さんは、雨男だねぇ」
なんて話している。
こ、これは後で杉作J太郎さんとトークショーを行う内藤誠監督その人ではありませんか!
監督ご自身が映写機を回している現場で観賞したことはありますが(渡辺文樹監督。『天皇伝説』)、監督の隣で観賞するのは初めてです。
一気に緊張。
「サインお願いします!以前からファンだったんです」
なんて大嘘をぶっこけるはずもなく、上映まで前方のみを直視してました。

肝心の作品はといえば、基本的にキャストが素人(南伸坊、平岡正明、四方田犬彦ら)なので、間が持たないことこの上なく、山城新伍、安岡力也の次に達者だったのは巻上功一(ヒカシューのボーカル)でした。
ちなみにその次は大林宣彦か。
そんな微妙な作品でしたが、途中で内藤監督は何度かシートに後頭部をごんごん打ち付けていました。
本人いわく、「あそこはこうすればよかった」と自省してらしたそうです。

また、トークショーは杉作J太郎さんがこなれたヨイショ芸を見せ、滞りなく進行。
内藤監督は山城新伍のみならず、兄貴分の若山富三郎とも交流があったそうで、中国と国交回復する以前に「西遊記」を撮る企画があったそうです。
孫悟空→若山富三郎
三蔵法師→坂東玉三郎
猪八戒→高見山
沙悟浄→仲代達也
という凄いキャスティング。
国交がないからポシャったらしいです。
ちなみに高峰三枝子が仲立ちしたらしい。
ご本人は事もなげに話してますが、お客さんはこういう裏話を待ってます。
あ、快楽亭ブラックさん、プリングルスの中蓋をパチパチさせないでくださいね。

とまあ、こんな感じで、監督さんの隣で鑑賞できるなんて希有な体験をさせていただきました。
シネマヴェーラ最高♪

09 1205.jpg
nice!(0)  コメント(2)  トラックバック(0) 
共通テーマ:映画

nice! 0

コメント 2

quatre-l

普段、「豪さんのポッド」を愛聴しているので、J太郎さんってのは、相当ヤバい人選じゃないかと思いましたが、滞りなくトークショーは終了したんですね。
南伸坊の演技は観てみたいです。
四方田犬彦って以前に読んだ「ハイスクール1968」の著者なんですが、この本、腹立たしいまでのウソ臭さが充満してました。どんな人なのか見てみたいなぁ。

なんの試写会か忘れましたけど、シンシア(南沙織)の隣で映画鑑賞した事があります。サイコーでした。
by quatre-l (2009-12-06 09:17) 

クロヒコ

南沙織の隣って、すっごいじゃないですか!!
そらサイコーっすよ!

J太郎さんは気配りの出来る人みたいで、自分から積極的にネタを振って、会話が途切れることはありませんでした。
トークしてるゲスト同士が黙りこんじゃうと最悪ですからw
南伸坊は下手でしたよー。脱力モノでした。
四方田犬彦はわざとらしい眼帯で片目を覆っていました。滅茶苦茶うそ臭かったですw
by クロヒコ (2009-12-13 01:32) 

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0

ハマー出現雨に濡れながら ブログトップ

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。