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橋立鍾乳洞に行ってきました [大なり小なり旅の記録]

自分は穴が好きです。
しとどに濡れた穴ならなおよし。
というわけで、年に一度は鍾乳洞などを訪れたりしているのですが、この度秩父にある橋立鍾乳洞というところへ行ってまいりました。
鍾乳洞とは、言わずと知れた石灰岩が侵食されて出来た洞窟のことで、秩父もまた土建王国ニッポンを支える石灰石の産地ですが、この橋立鍾乳洞は観光洞としては県内唯一の存在です。あら珍しい。
DVC00120.jpg


ここは秩父28番札所の石龍山橋立堂というお寺さんが管理してまして、秩父鉄道の浦山口駅から徒歩15分ほどだそうです。
なぜ「だそうです」かと申しますと、列車を待つのがかったるかったので西武秩父駅から(例によって)歩いたからです。
国道をずんずん進んで、表示のままに左折すると簡単にたどり着くことが出来ます。距離にして4キロ超。
しかし折からの猛暑でございます。ヘロヘロになって到達したことは言うまでもありません。

ひとまずお参りを済ませて、いよいよ200円(安っ!)支払ってレッツゴーでございます。
涼っ!
時折内部から湿り気を帯びた微風が流れ込んでよきかなよきかな。
しかし、狭っ!
「え、ここっすか?」
と引きがちな隘路を、縮こまったり傾けたり、様々な姿勢で切り抜けます。
腰や膝に爆弾を抱えた方、もしくは乳児を抱えた方には悪いことは言いません。
そして急っ!
鍾乳洞としては珍しい縦穴でして、そらもう梯子のような階段を昇る昇る。
自分は先程までの強行軍で大汗かいていたので、あやふやな平行感覚によって危険な場面もありました。
おかげで、金属製の階段の安定性は確認できました。木製の通路から時たま釘の頭が出ている箇所はありますが。
穴の中を上って出口に近づくほどに、風の温度が変わってきます。
あー、来るぞ来るぞ…、来たー!
というげんなりとした逆感動とともに酷暑の下界へ。
冷えた洞内の運動により、体内の汗が一気に噴出します。
うぶびれれぶぷー。
汗が汗が汗がー。
たまらず、何軒か並んでいる茶屋の中から牧場ソフトクリームなるものをチョイスして、いただきます。
このシチュエーションなら、まずたいていの氷菓はおいしく食べられますが、このソフトは濃厚な味わいときめ細かい口溶けが余りにもナイスで、瞬食させていただきました。
そして、一気に体温ダウン!発汗急制動!
目覚ましい効果です。

というわけで、こちらの橋立鍾乳洞。いくつかの心得を遵守するとローリスクで楽しめるかと思います。
・あまり期待しない。
行程は思いのほか短く、また見通しの利く空間は皆無です。
また、ライト回りに苔が密生し、鍾乳石は黒ずみ、実はもはや鍾乳洞としては死んでいます。
・体格、服装を弁える。
背の高い人は寺務所でヘルメットを借りましょう。
また、ここは車で来る方が多いのですが、スカートで突入するとパンチラ披露会になりますので、どうしてもというなら披露しても絵になる年齢とプロポーションであることを踏まえて臨むと良いと思います。
・乳児を抱えると危険!
現に、泥だらけで力尽きていた若い母親を目撃しました。灰に、灰になっちまってたよう。
もうちょっと大きくなったらお子様は率先して昇っていくと思われますので、今しばらく待ちましょう。

奥多摩の日原鍾乳洞は山の中で他に何もありませんが、こちらは秩父の町にも程近く、巡礼や温泉巡りのトッピングにも使えます。
帰り道で寄った大淵寺から偶然、秩父鉄道のSL列車を見ることができましたので、そちらと組み合わせても良いでしょう。
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