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2010年 東北旅行・その3 [大なり小なり旅の記録]

ちょっと間が開いてしまいましたが、お盆の臨時列車を旅程に組み込んでしまったことから来る、酒田における時間潰しから。
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この街の自由時間は約1時間。微妙な長さです。
中島敦の『山月記』ふうに言うならば、「何事ごともなさぬには余りにも長いが、何事かをなすには余りに短い」時間であります。
口先だけの警句を弄する時間もないので、とりあえず駅前通りを海方面を目指します。
こういうのを行き当たりばったりと言います。

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駅前に突如ヴィーナス。
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あ、裕次郎だ!にしても、「チャンプ」って…。
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要塞にしか見えない飲み屋の集合建築。

頭から手ぬぐいが落ちないように気を遣いつつ、これら目に付いた物件を撮影しました。
なんといっても暑いのです。
休日の午前とあって人通りもほとんどない。傍らを車ばかりがビュンビュン飛ばしていく。
地方都市のお約束的光景です。

酒田の駅から海までは思いの外距離があるようで、無理せず引き返すことにします。
同じ道を帰るのも面白くないので脇道にそれたら、こんなものがありました。

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本間家旧本邸です。
江戸時代、藩主をも凌ぐ豊かさを誇った酒田本間家のお宅です。
もっとも有名なのは本間光丘(http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%9C%AC%E9%96%93%E5%9B%9B%E9%83%8E%E4%B8%89%E9%83%8E)でしょうか。
いましも団体さんが次々に入っていくところでしたので、庭先からパチリ。
時間的に見学は出来なかったとはいえ、江行き当たりばったりの成果としては上々です。

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赤い文字が日に焼けてさっぱりわからない文面になっています。
このまま国語のテスト問題すれば、いろいろ創造的な答えが返ってきそうです。

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春樹!
意外なところからの引用です。

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これは高密度なトマソン物件です。
「高所ドア」と「原爆タイプ」が一つの壁面に現れている貴重な物件です。
すばらしい。

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最後に、イメージショットなど。
空の青さが印象的でした。
この時点で既に再び汗まみれ。勘弁してくれー。

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酒田からはこちらの気動車で新庄まで。
晴天の下、田んぼの青い稲の葉が目に優しい。
ただ山の緑を見ているだけで癒されます。実に、これだけでも旅に出た有り難みがあるというものです。

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新庄、大曲で乗り換えて、こちらは田沢湖線の盛岡行き。
角館で秋田新幹線の待ち合わせがあったので、駅弁を仕入れます。

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こちらが途轍もなく美味しかったので、瞬食してから携帯で検索してみたら、新宿京王の駅弁大会にも出店してるとか。
今度行ってみよう。
なにしろ、どのおかずにも全く外れがありません。
「秋田比内地鶏 こだわり鶏めし」。鶏の美味しさを満喫したければ迷わずおすすめの一品です。

さて、いい気分で盛岡へ到着。
ここからは今回の「スリーデーパス」を活用して、IGRいわて銀河鉄道、青い森鉄道を乗りついで八戸に向かう予定でした。
…でした。
しかし、ここでもトラブルが発生します。
その辺はまた次回ということで。
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つぼっち

あの飲み屋の建物はなんなんでしょう。
中で全部繋がっているんじゃないか、という気がします。
一見さんお断りって感じがします。
いずれにしても、素晴らしい物件ですね。
by つぼっち (2010-09-20 22:10) 

クロヒコ

ありがとうございます。
狂ったような青空の下、あの建物は妙に目立っていました。
なんというか、どんな町並みにも調和しない存在感とでも言いましょうか…。
全部繋がってたらおもしろいですね(笑)
スーパマリオに出てきそうな雰囲気もあるので、中には土管が4本ぐらいあって、運がよければ最終面に行けるとか、そういうのはどうでしょう。(最終面ってなんだ?)
by クロヒコ (2010-09-23 01:34) 

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