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三崎不思議紀行(1) [路上観察]

大好きな漫画『ヨコハマ買出し紀行』の舞台、三浦半島。
作品にも登場する先端の港町、三崎はまぐろで名高い遠洋漁業の町です。
穏やかな冬晴れの日、京浜急行とバスを乗り継いで行って来ました。
港の手前のバス車庫で降りると¥50お得である事に気付き、ちょいと手前から坂道を下り、ちょっと良さげな路地を折れて進むと、由緒のありそうな神社がありました。


海南神社といい、この三崎の総鎮守です。982年に作られたといいますから大変なものです。鎌倉幕府が開かれるよりまだ100年も前です。
境内にはかなり大きなイチョウもあり、手水舎も趣深く、かつ現在も深く信仰を集めていることが伺えるとても良い雰囲気のお社です。
気になったのは日本神話の名場面を描いたこちらの作品群。




民俗学系漫画家として星野之宣さんと並ぶ巨匠、『妖怪ハンター』の諸星大二郎さん風のタッチですが、コミカルでありつつ神話に質感を与えている素敵な作品群だと思います。
もし近くを通りかかったら、色あせないうちに見ることをお勧めします。
狛犬は2対あり、どちらも天保年間に作られたもののようです。

こちらは天保14年(1843)のもの。
外側の狛犬は天保11年に奉納されたものだそうです。
港町の神社といえば、以前銚子電鉄の終点、外川(とかわ)から犬吠崎まで散策しの途中に長崎という集落で見つけた西宮神社の狛犬を思い出しました。

ここは小高い丘の上で強い海風に晒され続けたようで、狛犬がかなり風化しています。
それに比べ、こちらの海南神社は町の中にあるので、比較的保存状態が良いようです。

参拝を済ませて、港の前の広場に着きました。

この日は本当に良いお天気でした。
晴れ渡る空、香る潮風、穏やかな海…。でも、好奇心が命取り。
ああ命取り。

結果的に高一男子の心象風景を見事に描き出した標語に若干引きつつ、次回へ続きます。


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つぼっち

いいですねぇ、三崎。
風化した狛犬もまた、味わいがあっていいですね。
神話の絵は、さらに味わいがあってたまりませんね~
by つぼっち (2008-02-19 18:38) 

クロヒコ

犬吠崎近くの狛犬は、台座は大変新しいものですからこちらも地元の方に大切にされているのだとおもいます。なんか嬉しいです。
TBありがとうございます。
次の記事にも出てきますが、城ヶ島大橋って、雲を乗っけているように見えますよね。
やっぱりいいです。三浦半島。
by クロヒコ (2008-02-19 21:45) 

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