下町を歩く(下) [路上観察]
白髭橋を西に渡れば墨田区から台東区に入ります。
真っ直ぐ西進すると三ノ輪に至りますが、山谷方面を歩くつもりはないので、すぐに左折して南下します。
このあたりは橋場というところなのですが、徐々に名状しがたいオーラが横溢して来たように感じます。
例えば、
ここには元々なんと書かれていたのでしょう?
例えば、
どう見てもおばけです。しかも複数の草の葉が絡み合って形成しています。
なんなんだこれは…。
例えば、
?
なにか書かれています。拡大してみましょう。
「植木に塩を置かないで下さい!」
置くんだ!誰かが塩を!
他にも、
何だかよくわかりませんけど、傘立てじゃないのは確かな何か。
あと、
鎌首をもたげている何か。
エアコンの室外機があったと思われますが、何故パイプだけ残したのでしょう?
こちら、
もはや歪んでいるのかそういう設計なのかわからない建築物。
東は隅田川、西は昭和通り、南は言問通り、北は明治通りに囲まれた一画の、この名状しがたいオーラ、言語化を頑なに拒むかのようなただならぬアトモスフィアは何事でしょうか。
魔境にも似た一画を抜け、浅草寺の裏手(北辺)へ。
様々な模様の入り交じった、あたかも雑種のような角石…いや、軒先に放置されているので角石ですらありません。
一体何に使うんだろう?
目に付いた路地に誘われるように、再びふらふら北上していたら、どうも艶っぽい一画に出てしまいました。
世に言う吉原のあたりに出てしまったようで、呼び込みのお兄さんが声をかけてきました。
「お兄さん!寄っていかない?」
「いえ…けっこうです…」(小声)
「あ、もうお店決まってるのね!」
「いえ、そういうんじゃなくて」(恐縮)
ごめんなさい。ただただ迷い込んだだけなんです(T▽T)
さりげなく道を逸れる際、ふと発見した無用ドア。
なかなか見事に無用です。
右側に空のアームを付きだしている、室外機を支えていたと思しき棚もいい感じです。
浅草と池袋を結ぶバス通りを北西に進みます。
吉原大門の交差点と、桜肉のお店を通過して、日本堤1丁目の交差点を左折します。
左を向けばこのとおり。
高級、というよりはとっぽいだけの装いの国産高級車が通り過ぎていきます。
お風呂屋さんの壁に掛かっていた、おそらく煙突用の掃除用具。初めて見ました。
そういえば、近くの鷲神社で酉の市があるのでいろいろ看板が出ていました。
これもそのひとつですが、こんな力強い「トイレ」もなかなかお目にかかれません。
そのまま西へ進んで昭和通りを渡り、左折して南下。上野方面へ向かいます。
お店の軒先に、ぬいぐるみのようなものがぶら下がっていました。
…これはもしや「さるぼぼ」?
恐い!なんかこの吊し方は恐い!!
上野駅の手前で再び左折、再び昭和通りを渡ると、地下鉄銀座線の車庫に出ました。
そこには全国的にも珍しい、地下鉄の踏切が。
噂には聞いていましたが、今回偶然目の当たりにすることが出来ました。
この後は稲荷町のマクドナルドで遅い昼食をいただき、暮れていく街の中を御徒町経由で本郷三丁目駅まで歩いて帰りました。
当初は単に下町を歩きたかっただけだったのですが、予想外の拾いモノを数多く仕入れることが出来ました。
やはり浅草一帯は侮れません(笑)
ではでは♪
2011-11-24 01:10
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おばけの植物は、何だかラピュタ的な感じがします(笑)。
植木に塩は、まさに事件的な匂いがします。
そして、高電圧の電気が流れているであろう地下鉄の踏み切り。
上に架線が無いということは、横から電気を供給するタイプですよね。
踏み切りの部分だけ電気が流れてないんですかねぇ?
by つぼっち (2011-11-29 22:41)
事件的な匂いですか(笑)
ご指摘を受けて初めて思い至りましたが、 銀座線ってサードレールだったんですね。
踏み切り部分は惰性で進むようです。
ちなみにwikiを見たところ、
>第三軌条方式を採用している鉄道で、駅のホームから立小便をして電流の流れる軌条にかかると、小便を通じて電流が到達して感電死するという俗説があり、これを事実として描いたフィクション作品も存在する(漫画『きらきらひかる』等)。
アメリカのテレビ番組『怪しい伝説』はこの俗説を検証するため実験を行ったが、体から出た小便は棒状ではなく細かい水滴状になっているため、数センチ以上離れると電流が到達しないと判明し、この説を「ウソ」と判定した。
なんて記述がありました。
by クロヒコ (2011-12-03 18:04)