SSブログ
大なり小なり旅の記録 ブログトップ
前の10件 | 次の10件

2010年 東北旅行・その2 [大なり小なり旅の記録]

7/18(1)

朝は5時半ぐらいに起床、予定通り6時発のバスに乗ることが出来ました。
車内はハイキングルックのおじさまおばさまでほぼ満席で、羽黒山がからもっと上まで向かうようでした。自分は羽黒山頂で下車。
これから向かう出羽三山神社はその名の通り羽黒山・月山・湯殿山の出羽三山の神様を合祀した神社で、全国の羽黒社の本源社です。
本当はふもとの随神門から表参道を登ってくるのが筋なのですが。いきなり社殿から降りて行こうという夏らしいへたれプランです。
053.jpg

055.jpg
バス停留所からさっそく雰囲気のある道を通って社殿へ。
しかしここはまだ標高414メートル。暑い。そして虫が多い。

060.jpg
061.jpg
社殿の前にはスペースがないので、全体をくっきりとフレームに収めることは出来ませんでした。

063.jpg
神社の境内にでっかい鐘。
神仏混交の修験道をあらわす眺めでしょうか。

さて、ここからは2446段の表参道を下っていきます。
068.jpg

071.jpg

073.jpg

076.jpg

078.jpg
眺めはいいし空気もおいしいのですが、前述のとおり虫が多い!
「プ~ン」「ブンブン」その他、さまざまな羽音を大迫力のサラウンドでどうぞ。
展望台からデジカメを構えて、アングルを決めかねていると凄い勢いでたかられます。
ここはツンドラ地帯か!
段差の小さく、奥行きの浅い石段は木立の中で湿っており、下りのほうがむしろ危険であることにもすぐに気がつきました。
罪。横着の罪!
おまけにまだ8時前だというのにけっこうな暑さで、結局大汗かいてました。
今度は冬に来てちゃんと登ろう…。

ようやく傾斜がなくなったあたりで国宝の五重塔。
086.jpg
濃い緑の中で飾り気のない意匠が映えます。
厳粛な雰囲気に、汗だくになってひいひい言っていた身が引き締まりました。

088.jpg
こちらは天然記念物の「爺の杉」。
樹齢は1000年にも達するとか。
しばらく人生の大先輩の前で、ぼーっと立ち尽くしてみました。
この辺まで来ると、不思議と虫は寄って来ません。

随神門を抜けると一気に視界が開け、強い日光が目を刺します。
予定が変わったため、ここからのバスは1本早めますが、それでもなお時間が余りました。
トイレでシャツを着替え、木蔭によって昨夜苦労してゲットした菓子パンを頬張りながら時刻表と首っ引きで今後の予定を立てなおします。
まだ時間が余っていたのでお土産を見繕い、バス停留所の裏手で先ほど洗面所でゆすいで絞ったシャツを横たえると、20分もしない間にほとんど乾いてしまいました。
100.jpg

駅へ戻るバスの車窓から、行きはほとんど寝ていたので気づきませんでしたが、ここにはコンビニがないことに気づきました。
結局駅まで一軒のコンビにも見つけられませんでした。
不思議の街、鶴岡。

103.jpg
3Dっぽい顔はめパネルでセルフ撮影。
人目など気にしませんとも。ええ!

105.jpg
ここから一度酒田へ出て、時間をつぶそうと思います。(つづく)


2010年 東北旅行・その1 [大なり小なり旅の記録]

8月も終わろうかと言うこの時期で今更ながらですが7月の東北旅行の記録をば。
映画ばっかり見てて時間が…って言い訳になりませんけどね!
今回はJR東日本の3連休向けの「スリーデーパス」という切符を使いました。
JR東日本管内の普通・快速列車と、IGRいわて銀河鉄道、青い森鉄道、北越急行、富士急行の普通列車が乗り放題で、加えて特急料金を追加すれば在来線の特急と新幹線に乗ることが出来ます。
ここが、優等列車に乗るためには運賃ごと支払わなければならない『青春18きっぷ』と異なるポイントですが、結果的に今回はこの部分に何度か救われることになりました。


7/17

020.jpg
半ドンの仕事上がりに新宿の職場から湘南新宿ライン、上越線を乗り継いで水上へ。
上越線の水上~越後湯沢間は列車の本数が少なく、今回も次の便まで1時間20分ほどあるので、水上温泉へ行ってみようかと思い立ちました。
平野部では梅雨明けの青空が広がっていましたが、ここでは今にも泣き出しそうな山の天気でした。

021.jpg
022.jpg

駅前の観光案内所でアドバイスをいただき、廃墟もちらほら目に付く川沿いの道を15分ほど下ると、みなかみ町営の温泉施設に到着。

024.jpg
親子連れなどで程よく賑わっていました。
時間を気にしながらの烏の行水でしたが、割と小さめの浴槽で隣にかかり湯もせずに入ってきたオッサンがキモかったこともあり、さっと出てきました。
(股間さえ洗わずに入浴してくる人間は、美しい日本のために処分していいと思います!)
それでもけっこうリフレッシュして外に出ると、折しも雨が降り始めました。
雷も発生して、駅に着くころには雨脚がやや強くなっていました。

030.jpg
本降りになる前にどうやら駅に到着して、長岡行きの普通列車に乗り込みます。

しかし、日本海側の天気は大荒れだったようで、浦佐付近は徐行運転。
いやな予感は的中し、長岡には10分ほど遅れて到着しました。
この先は新発田まで普通列車を乗り継いで、鶴岡まで特急に乗る予定でした。
次の信越本線吉田行きは待っていてくれましたが、新津から新発田へ乗る列車まで待っていてくれるかはわかりませんでした。
ここは大事をとって、長岡から上越新幹線で新潟、新潟から新発田まで特急に乗ることにしました。
033.jpg
新幹線との乗り継ぎ割り引きが適応されるとはいえ、2040円の出費は痛い…。

柴田で自由席から指定席へ移動して、鶴岡へ到着したのは23時30分。
明日は朝の6時発のバスに乗る予定なので、チェックインする前にコンビニでパンでも買おうと思って駅前をざっとうろついてみましたが、まったく見当たりません。
焦って、携帯電話にくっついていた地図機能を動員してようやく駅から500メーター近くは離れた地点に一軒発見しました。
045.jpg
翼よ、あれがパリの灯だ!(T▽T)
鶴岡の駅付近は工場と倉庫と駐車場のオンパレードでして、おかげで星がたくさん見えました。

のっけからいろいろあった一日をふりかえりつつ、明日の予定を再チェックしていたら、なんとお盆の臨時列車を予定に組み込んでいたことに気づきました。
あーあー。
今度のトラブルは自己責任だー!(T▽T)
まあ、出羽三山神社の予定に余裕を持たせてあったので対処できる範囲内でしたが。

「明日はどうなることやら…」と、不安と期待の入り混じった不思議な心持ちで床に就きました。
(つづく)




2010年初詣(3) [大なり小なり旅の記録]

おー待たせいたしました。
これで最後です。

2010初詣 028.jpg
フェリーは3階建てでして、1階2階は室内です。
ではなぜに吹きっさらしの3階にきたかといいますと、寒い中を歩いてきたので、暖房の効いた室内でじっとしているとすぐさま深い眠りに落ちてしまう懸念があったからです。
瀬戸内海を吹き抜ける風の中を表情一つ変えずに(顔筋がこわばってるだけ)座っていると、当初は元気満々で高所にやってきた高校生たちが「寒ぃ!」といって次々に脱落していきます。

2010初詣 029.jpg
午前3時を回ったあたりの宮島は、歩くのに難渋せず、かといって寂しいわけでもないほど良い人出。
夜店の掛け声も心なしか落ち着いていました。

2010初詣 030.jpg
宮島には野生の鹿がいっぱいです。奈良と違って車も来ないのでのんびりしています。

2010初詣 031.jpg
ちょうど干潮だったので大鳥居まで歩いていけます。
でも時間が無かったので行けませんでした。
むー、いずれまた。

2010初詣 032.jpg
全然並ばずにお参りできます。

2010初詣 033.jpg
本州の灯かりが綺麗です。

2010初詣 034.jpg
拝殿の前も御覧のとおり。
事前にネットで調べたら、この時間帯は参拝の穴場だと書いてありましたがまさにその通りでした。

2010初詣 035.jpg
赤い丸の中、「の」の字が窮屈そうに挿入されています。
毛筆で誤字やるとたいへんです。
でも、この看板は賽銭箱を通り過ぎた地点じゃなしに、入り口の方に設置した方が効果的だと思います。

2010初詣 036.jpg
うーん美しい。
夜闇と朱色のコントラストを、冷気が引き締めます。

2010初詣 037.jpg
参拝を終えた帰り道にて。
こういうポストは都会じゃあまり見かけなくなりました。
ここが景観を大切にしていることを端的にあらわしているような気がしました。
背後のパラボラアンテナがロケーションに花を添えます。

2010初詣 039.jpg
道ばたで猫を見かけた後、なんと狸が出現。(見づらくてすいません)
宮島は動物がいっぱいです。
ますますここが好きになりました。

2010初詣 040jpg.jpg
いくらしゃもじが名物だからってここまでおっきくせんでもw

2010初詣 041.jpg
このイラスト!なんともすばらしい味わい。
ここで食べればいい記念になりそうです。
でも時間が…(T▽T)

2010初詣 042.jpg
宮島フェリー乗り場で発見。
すわ、記念コイン刻印販売機か!と思ったら「ワンコインインターネット」だそうです。
携帯見れば良いじゃん…。
ああ、あのガションガションと耳障りな音の響くコイン販売機よフォーエバー。
去年は別府タワーで姉の名前を打ち込んで、「いやげもの」として渡しました。(結局ろくな使い方をしていない)

2010初詣 043.jpg
宮島口前駅を撮影したショットに、当日すっかり忘れていた月食で欠けた月が写っていました。
ラッキー♪

というわけで、宮島にはたった1時間足らずの滞在しかできなかったものの、数々の好印象を持ち帰りました。
なにげに紅葉まんじゅうもきっちりゲットしましたし。
この時間に訪れてよかった。
またいつか訪れたいものです。


2010初詣 044.jpg
おまけです。
帰りは呉線を経由したのですが、思ったよりもずっと海の近くを走ってくれたので、瀬戸内海の初日の出を拝むことが出来ました。
眠い目を必死に見開いて撮影しました。

さて、来年はどこに行こうかな。

緊急企画・津波を見に行く [大なり小なり旅の記録]

今日は歯医者に行く予定でした。
しかし30分待ち状態で、もう治療そのものは終わってて最後のチェックだけだったので来週に振り替えてもらいました。
中途半端に余った時間。
じゃあ、津波でも見に行くか。

と、いうわけで、
0228 三崎津波見物 002.jpg
京浜急行の終着駅、三崎口に到着したのは14時。

海岸への降り口を失念、道を間違えたりしつつ14時25分ごろようやく海岸へ。
0228 三崎津波見物 03.jpg
こんな道を降りていくと、数名の先客がいらっしゃいました。
「こんにちは」
「こんにちは」
「津波ですか?」
「はい」
「よかったー。バカはウチらだけかと思った」
野次馬同士の妙な共犯知識です。
消防署の人が来たらどうやって言い訳しようかな。
東京から電車で来た、といったら笑ってました。
彼らが連れてきた幼児は既にダレて、枯れた笹の茎を振り回しておりました。

0228 三崎津波見物 04.jpg
時折、ヘリコプターが低空飛行しておりました。

急速に天候が回復、日が射してきたので海面の照り返しも強くなってきました。
もとより野次馬の根性と幼児の耐久力では無理があります。
変化らしい変化を認められないまま15時を回り、漁船が次々に帰港していく様子を見て、地元の方々帰ることになりました。
「安全を見届けたということで…」
とか笑いあいながらお別れ。
「まだ見るの?」
と幼児に問われたので、
「もうちょっとね」
と苦笑しつつ答えました。

0228 三崎津波見物 05.jpg

0228 三崎津波見物 06.jpg
ひとりになってから波打ち際まで行って見ましたが、特に何もありませんでした。
海面がキラキラ光って、美しい。
しばらく、目的を忘れてぼーっとしてましたが、ヘリが気になってきたので引き上げることにしました。
枯れた笹の間を上がっていくと、これまた野次馬らしき老夫婦に遭遇。
「消防の人に注意されませんでしたか?」
「さっきまで地元の人と見てましたけど、だれも来ませんでしたよ」

とか会話して坂を上りきった直後、台地に広がる畑の向うから消防車がやってきました。
黙って道を譲りましたが、特に咎められることも無く、変な目で見られただけでした。
彼らは海岸の方へ降りていったようでした。
すまん。老夫婦。

0228 三崎津波見物 07.jpg
おまけとして、帰り道で見つけた素敵な造形の三股大根をどうぞ。

2010年初詣(2) [大なり小なり旅の記録]

だいぶご無沙汰してしまいました。
えーと、平和記念公園を出発したところから。

2010初詣 017.jpg
こういう偉人を列挙する学習塾って、どうなんでしょうね。
ここまで時代を先取りしすぎてたり、当時はむしろ反社会的だったりした人って、出世の目標にはなりえないと思うんですが。
この路線の最大手、みすず学苑の広告にはついに「火星人」や「うちゅう犬ハチ公」が登場しました。
偉人から異人へと、パラダイムシフトの波はこんな業種にまで及んでいるようです。

2010初詣 018.jpg
その気持ちはわかりますが、夏休みに祝日増えてもなあ…。
お盆も近いし。
むしろ、わざわざ国が制定しなきゃ忘れられちゃうようなら、そっちの方が問題な気もします。

2010初詣 019.jpg
太田川にかかる旭橋です。奥に何か見えます…。
2010初詣 020.jpg
これは…。
どうやら事故を起こした車両は川へ落ちた模様です。
でも、このあたり水深はかなり浅いんですよ。
多分…。ひえええええ。

曲るところを間違えて、ちょっと迷いましたが無事国道2号線(宮島道路)へ出ました。

なにやらしきりに回転している物体を発見。


2010初詣 021.jpg
ちょっと見にくいですが「風力発電中」という文字が点滅していました。

2010初詣 022.jpg
「禁駐」。
そして「罪金」。
どちらも初耳です。おいしいなあ。

2010初詣 023.jpg
手首から先がありません…。
怖っ!
こんなガーデニングショップはイヤだああ!
こんな海外直輸入はイヤだああ!

2010初詣 024.jpg
このあたりでは「東京」ってどんなイメージなのか気になってしまいます。
「東京」=「エロいものいっぱい」とか。
確かに一面的には合ってます。
でも、そうじゃないものもいっぱいあるんです。
それだけは判ってほしい(^^;

2010初詣 025.jpg
行程の5/6ほどの位置です。
廿日市(はつかいち)を過ぎると沿道から人家が減り始め、ここに至っては海岸線と山並みが接近しておりまして、気温も下がり、雪がちらつき始めます。
山が近づくと気温が下がる、というのは金刀比羅宮へ初詣に行ったときに知りました。
都会に住んでいると、少なくとも実感としては判らないものです。


2010初詣 026.jpg
このあたり、道なりに進むと唐突に歩道が消えて西広島バイパスと合流するという罠が張られていました。
どうもこの道は歩行者を想定していないようです。
しかたなくラブホテル方面の脇道に逸れ、海岸線を進みます。
暗いです。怖いです。

しばらくして、この道と国道2号線との間に広島市電が割り込む形となり、国道へ出る機会を逃したまま結局線路を渡ることになりました。
市電が既に運行を終えていたからこそできた荒技です。もう2度とするもんか。

2010初詣 027.jpg
そんなこんなでJRのフェリー乗り場へ到着~。
平和記念公園を出てから4時間が経っておりまして、顔の筋肉が寒さでこわばっていました。

次回はフェリー&宮島いきまーす♪

2010年初詣(1) [大なり小なり旅の記録]

遅ればせながら、今年の初詣の日記おば。

2010初詣 001.jpg
こちらは5時20分東京発静岡行きです。
普段は特急に使う車両でして、途中駅にいた家族連れは
「こりゃ、各駅停車じゃねえよ」
という父親の判断で乗車しませんでした。哀れなり。

2010初詣 002.jpg
湯河原あたりの夜明けの空。

2010初詣 008.jpg
普通列車と新快速を乗り継いで広島に着いたのは9時半でした。西条あたりで降っていた雪がくっついています。

2010初詣 009.jpg
広島は時折小雪の舞う寒さでした。
以前、金刀比羅宮に行ったときもかなり寒かったので、西日本の大晦日は寒い、という認識が定着しつつあります。
松屋で腹ごしらえしたのですが、出されたお茶が見る見る冷えていきました。

2010初詣 010.jpg
町の景観に溶け込んでいる広島市電は宮島口まで伸びています。
このあと見たところでは終夜運転はしていないようでした。

2010初詣 013.jpg
ちょっと寄り道してみました。
周囲に人は少なかったですが、誰もいないというわけでもありませんでした。
警備員さんが寒そうでした。こんな時期までお疲れ様です。

2010初詣 014.jpg
2010初詣 015.jpg
そういえば、数年前に放火したアホがいました。
悲しい事です。

2010初詣 016.jpg
去年は9月に長崎へ行ってきたので、こちらの原爆資料館にも行きたかったのですが、今回は時間的に無理です。

次回から、宮島へ向けて出発です♪

ねこ駅長に会いに行く(5) [大なり小なり旅の記録]

和歌山電鐵のホームは駅の一番東側にありました。
これがJR各線のホームを越えていかなければいけないのですね。でもって、駅には地図もなけりゃ案内看板もない。改札で尋ねてやっとわかった次第です。
ほんっと、JR西日本ってそれ以外の鉄道会社には不親切ですね。地域貢献とかいった視点はないんでしょうか?
それともここだけなのかな?
大慌てで一日乗車券(終点の貴志駅までの往復料金よりも安いです♪)を買って、ホームに停まっている列車を見ると、なんと「たま電車」でした。
ラッキー!

これが元祖ねこ駅長たまを全面的にあしらったスーパー車両、「たま電車」だ!
0813 41.jpg

たまの丸っこいイラストがびっしりとあしらわれています。
0813 42.jpg
0813 43.jpg
0813 44.jpg
0813 45.jpg
0813 46.jpg
また来たいなあ。


車内は親子連れがびっしりでして、自分は最後部かのかぶりつきスペースに立って、去っていく線路などを見ていました。
向かい側には、男の子と父親。
明らかに父親の方がうきうきしています。
そんなおっさんにイラついている息子は小学2,3年ぐらいでしょうか。これくらいの年齢ですと子ども扱いされるのが癪なので、幼児を連れた家族連れなどと同じ空間にいるとへそを曲げがちです。
お父さんがたま電車に興奮してしきりに誉めそやしても、子供はその子供っぽい内装のコンセプトがお気に召さないようで、一喜一憂している大人たちを「馬鹿じゃないの?」と見下した発言を連発。

でもな、坊主。
窓から外を見てごらん。
時おり田圃の中にかかしが見えるだろう?
あれ、首から上だけマネキン使ってるから、この沿線にはやたらと美男美女のかかしが多いんだぜ。
こういうくだらないものを嗜めるのが大人ってもんだ。(何とか撮影しようと思ったのですが、失敗しました)

ほかに車窓からわかったのは、ここいらは果物の栽培が盛んなようで、なし狩り、ぶどう狩り、といった看板が良く見られました。
また、このあたりと言えば和歌山みかんでも有名ですね。
またまた、この和歌山電鐵には他にも「いちご列車」という車両がありまして、これもまた沿線の名物だそうです。

田圃と果樹園の中を30分も走ると列車は終点、貴志駅に到着。

0813 47.jpg
ホームはこの混みよう。
俄然気分が乗ってきます。

ガラス張りの駅長室にはしばらく近付けそうにないので、改札にあった注意書きを撮影。
そりゃ犬とか連れてこられたら困るでしょうに。
ようやく子供たちが去って、大人の順番。
これがたま駅長だ!

0813 49.jpg

お昼寝ちゅう。(でも職務中)
かわいいいい!!!

ちなみに駅長さんの帽子は首輪にくっついています。この発明もここが最初で、今では会津鉄道の芦ノ牧温泉駅長の「ばす」もこのタイプのミニ帽子を首輪にくっつけてます。

0813 50.jpg
うしろからもパチリ。

0813 51.jpg
↑こちらは2名いる助役のうちのひとり、「ちび」です。
もう1名はたまの母親で「ミーコ」というトラ猫なのですが、このときは姿が見えませんでした。
実はこの後の9月6日に亡くなりまして、お盆のあたりは体調が思わしくなかったのかもしれません。
なお、ミーコにはその活躍によって「永世助役」の肩書きが贈られました。(http://www.wakayama-dentetsu.co.jp/sstama.html


彼らの飼い主は駅に隣接した雑貨屋さんです。
今では日用品とともにたまグッズを販売しております。
自分も、絵本と飴とDVDなど買い込んでしまいました。
ご、誤解しないでよ!地域貢献なんだからね!(突如ツンデレ)
もちろん、お客さんがいっぱいでした。

駅には駐車場はないのですが車でやってくる見物客は多く、交通整理要員のおじいさんが2名おりました。
そこは田舎の駅、駅前には空いたスペースなどわんさとありますので、ご近所のものとは思えない車もひしめいていましたよ。
おまえらは廃止寸前だった赤字路線の駅長を車で見に来るのか。ああん。
そういえば以前、海の見える駅として有名な愛媛県の下灘駅に行ったときも、ホームから夕暮れを見ていた人の半数は、日没と共に車で去って行ったなあ。無人駅だからって勝手に入るなよ。
邪道なやつらめ。(鉄道ファンとしての立場から厳しめに書いてみました)

一方、たまをとりまく子供たちは騒ぐでもなく、たまとちびをじっと見ていました。
親御さんたちが「ガラス叩いたり驚かしたりちゃかわいそうでしょ?」と言うと、素直に聞いています。
次の列車が来るまで駅長室際の一角を占領して、ひたすらガラス越しにカメラを構えていたオッサンもいまして、総じて子供たちのお行儀のよさが目立ちました。
えらいぞ。みんな。

このリアル招き猫のご利益にあやかろうと、駅には「駅長たまらんち」なんてセットのある中華料理屋さんのチラシなども貼ってありましたが、どう考えても和歌山電鐵側のイメージ戦略とはかけ離れた施設の看板が目を引きました。

0813 52.jpg
…こ、怖い。
猫だけどさ。ユニークだけどさ。ちょっと客層が違うっていうか…。

そんなこんなであっという間に30分が経ち、帰りのお時間となりました。
結局たまは無数の人間の目に晒されながらも、ずーっと同じ体勢で寝てました。
この度胸の座りっぷりが、駅長として抜擢された理由でしょう。
頑張れ、たま。(スーパー駅長)

0813 53.jpg
帰りはいちご電車でした。
こっちもかわいらしい車両です。

この後は和歌山から紀勢本線で鶴橋へ、鶴橋から近鉄のアーバンライナーに乗り換えて名古屋へ、名古屋からは青春18きっぷで普通列車を乗り継いで帰宅しました。

今回も長くなってしまいましたが、最後までお付き合いいただきどうもありがとうございましたm(_ _)

ねこ駅長に会いに行く(4) [大なり小なり旅の記録]

加太駅から南海列車で和歌山市駅へ戻ります。
和歌山の町は西の南海鉄道和歌山市駅から、東のJR和歌山駅まで3キロ近く離れています。
お盆だというのに、その間を歩いていこうといういつもの試みです。
いや、鉄道があるにはあるのですが、30分に1本とかなんですよ。

でもって和歌山市駅。
0813 33.jpg
でかっ!
これ、私鉄の駅ですから。
やはり関西の私鉄はすごい。

0813 34.jpg
駅前通りをしばらく進むと、無人の警察施設が。
なんか、スペースがありすぎて寒々しいです。
実際はすっげー暑いのですが。

0813 35.jpg
こちらが和歌山市街の商業中心地、ぶらくり丁です。
かなり規模の大きいアーケード商店街ですが、お盆という事もあり人通りは少なく、店舗もシャッターが目立ちました。


0813 36.jpg
こちらはそれなりに繁盛しているらしく、ちょうど目の前を高校生ぐらいのカップルが入っていきました。
なんか嬉しい。
自分も時間があったら、入ってたかなあ…。


その店の脇っちょにあった室外機には意外なデコレーションが。
0813 37.jpg
なんだこりゃ?
ていうか、こんなところ横断しちゃダメです!


0813 38.jpg
かなりグレイトなお店です。
ここもお盆でお休みかと思ったのですが…。

0813 39.jpg
なんてこったい…(T▽T)
威勢が良かっただけに潰れると寂寥感もひとしおです。
壮大な自爆です。


和歌山の街は、さすが江戸時代御三家の城下町だっただけあって通りも広く区画も広く、万事規模の大きい印象でした。
しかし、現在は地方都市のご他聞に洩れず空き家が目立ちました。

そんなこんなで1時間ほどの散策は終了。
こちらがJRの和歌山駅です。
0813 40.jpg

今回はちょっと短めでしたが、次回ついにねこ駅長「たま」をご紹介します。

ねこ駅長に会いに行く(3) [大なり小なり旅の記録]

かなり間が開いてしまいました。
淡嶋神社の続きから行きますです。

0813 20.JPG
前述のとおり、人形はカテゴリごとに分けられています。
これは、寿老人と唐獅子なのかな?


0813 21.JPG
様々な仮面が奉納された一画も。
おかめから天狗から、なにやら異国の仮面もあります。


0813 22.JPG
猪と犬と大黒と…。


0813 24.jpg
布袋と達磨さんと…。


0813 23.JPG
こちらはどなたか存じませんが、微妙な位置から蜘蛛の糸が…。



0813 25.jpg
階段を上がって、こちらは布袋様専用ゾーン。


0813 26.jpg
その少し上には蛙様。無事に帰れるようにお願いしました。

他にも婦人病の平癒を祈願する(少彦名命は医療の神様でもあります)お堂もありまして、外壁には奉納した下着の入った袋がびっしりぶら下がっています。(当然不透明です!)
絵馬には切実な悩みと感謝の言葉が綴られていました。
格子の中からお堂の中を覗いてみると、今度は男根を模ったモニュメントがにょきにょき生えていました。
う~ん、プリミティブ・アート。

拝殿の方へ戻ります。

0813 27.jpg
お人形さんはこのように奉納されるのですね。右下の籠にはこの日納められたぬいぐるみが。


0813 28.jpg
日本人形がびっしり並んでいた軒下にはワンちゃんが。
名前は「ポポ」です。


0813 29.jpg
拝殿正面には気になる顔ハメパネルがありました。

0813 30.jpg
デジカメのセルフタイマーを探したのですが、炎天下で頭がぼーっとしてきたので、やむなく携帯で代用しました。
せっかく変な顔をしたのに、不鮮明で申し訳ありません。
悔しさが残ります。


0813 31.jpg
拝殿の脇の階段を下るとすぐに海です。
狭いですが浜もあり、家族連れが海水浴していました。


0813 32.jpg
それにしてもいい天気です。
参道でお土産を買って、駅へ戻ります。


つづく。

そして別府の夜は更けて [大なり小なり旅の記録]

別府のホテルにチェックインして、すぐに着替えて市営の公衆浴場へGO!
鶴の湯というところへ行ったのです。
コインロッカーがあるのに、フロント…ていうか番台のおばちゃんが荷物を預かってくれました。
ラッキー!
洗い場は水しか出ないので、みんな湯船のまわりで体を洗うようなアットホームな温泉でした。
一通り入浴を済ませてから外に出ると、一日の疲れと相まって素晴らしい爽快感でした。

次に、狙っていた和風ちゃんぽんのお店は本日休業。
近くの大衆酒場のショーウィンドウにちゃんぽんを見つけたので即決で入店。
韓国系とおぼしき留学生のおねえちゃんはまだ日本語に不慣れなようで、コミュニケーションに暗雲が立ちこめかけましたが、
「ちゃんぽんとビールの小!」
で済ませました。
上機嫌だと果断だぞ。なんか。
導かれたカウンター席の隣には、今度は常連とおぼしき白人男性。
ビールが来たら、手持ちぶさただったのか、
「カンパーイ!」
とジョッキをかざしてきたので、ノリで応じました。
ぐい。ぐいぐいぐい。
ぷはー、うめー!

外人さんは韮とアサリのスープ炒め(らしきもの)に七味をガンガンかけて食べはじめました。
やがて彼が食べ終えた頃にちゃんぽんが来ました。
おお、これにも韮が。にんじんも入ってる。
なんていうか…具をめちゃめちやにぶち込んだ塩ラーメンのような。かといって不味くはない。
それどころかガンガン食べている自分がいました。
かたや、外人さんはヒマそうです。
せっかく乾杯してくれたことだし、勇気を出して話しかけてみました。
「ちょっといいですか?」
「あー、エイゴでドウゾ」
キター!もう後には引けねえ!
(以後、余のインチキ英語もどきと、外人さんの話す英語の内容を推定したセリフで表現していきます)
「アー、イエスタデイ アンド イエスタデイ(一昨日)。アイム アット ナガサキ」
『ふむふむ』
「ジス イズ ナガサキズ ちゃんぽん」
と、携帯の画像を示しました。
『ふむふむ』
「イッツ ベップズ ちゃんぽん」
と、食べかけのどんぶりを指差しました。
『なるほど』
「ナガサキズ ちゃんぽん イズ…ニア シチュー。ザット スープ イズ ニア ホワイトシチュー。
バット ベップズ ちゃんぽん イズ ニア ラーメン」
ここで初めて外人さんは組織立った英語を繰り出しました。
ペラペラペーラ。
いやー、ちんぷんかんぷん。
こうなりゃ、当て推量だ!
『で、どっちが旨いの?』
って言ってるに違いない!
携帯とどんぶりを交互に指差して、
「デリシャス!デリシャス!」
と、「甲乙付けがたい感」を演出してみると、彼は頷きました。
やった!通じたらしい!
ま、実のところ長崎の天天有の方がはるかに完全度が高いのですがw
会話にかまけて料理を冷ますのも勿体ない(MOTTAINAI)ので、食事を再開すると、彼は卓上の七味とうがらしと一味とうがらしを指して、
「ホット!ホット!ワーオ!」
と唆します。
こちらの英語力に配慮したシンプルな言い回しに涙が出そうです。
この心意気には答えねば。
「オーウ、テスト!テスト!」
七味をじゃかじゃか入れてみると、なかなかイケます。
やったぜ!
すると、また彼がゴニョゴニョ魔法の言語を操ります。
すると、留学生のおねえちゃんが助け船を出してくれました。
「辛いの好き?だって」
すげー。英語わかるんだ!
ていうか、今まで知り合った韓国の留学生はみんな英語しゃべれたなあ。
すごいぞ!韓国の人!
すんません、とおねえちゃんに頭を下げてから、
「あー、むー、イッツ 苦手」
って、日本語じゃんかよ!余、語彙少なっ!
「バットォ!イッツ デリシャス!」
これはウソじゃありません。
『それはよかった!』
さっきから、逆どなりの男子学生の会話が止まり、余の方を呆然と見ている姿が視界の端に映っていました。
そらそうだ。
公文式を始めたての小学生でも、もっとマシなこと言えるでしょう。
恐ろしいのは、このレベルの英語力で、どうやら通じているような気がすること。
疲労、温泉、酔いの3神合体が余のかつてない一面を覚醒させてしまいました。
会話なんてね、気合いが8割っすよ!(絶対違う)

ほどなくして無事に食べおわり、
「サンキュー。アイム エンジョイド ジス タイム。 ありがとう」
と一方的に言って、若干引き気味の彼と握手してから店を出ました。

まさに日本の恥!

でも本当に楽しかった!
このあと、外人さんと留学生のおねえちゃんはどんな会話をしたのでしょうか。
「一体なんなんだアイツは」
なんて、クスクス笑ってたりして。
自分自身が誰かの肴になれたとしたら、嬉しいことです♪

素敵な出会いをありがとう、別府!
NEC_0932.jpg

前の10件 | 次の10件 大なり小なり旅の記録 ブログトップ

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。